| 佐々木病院のこの一年の活動は、昨年に引き続き「地域密着型の病院」づくりをより一層明確進めている事が、周囲からも見てとることができる。これは地域社会における当病院の位置付けが、理事長を初め病院全体の職員にまで浸透している事の表れといえる評価ができよう。また、病院内の動向を見ても日々改善進化している事が解る。
一方で、病院全体での情報の共有化、作業の効率化、更には内容の高度化に向けて院内全体で取り組んでいる様子がわかる。特に、今後、益々高度化、細分化されていくであろう医療について、常に向学心を持ちつづける事は現代の病院にとり大変重要な課題であり、また、不可欠な事柄でもある。この部分も評価に値する。
しかし、ともするとこのような建設的な活動は、高度化への変革と内容の充実を追い求めるが故に、地域医療本来の役割から離れがちになる危険性が潜んでいることを忘れてはならない。大規模化された総合病院は、効率的で高度な医療技術をもって患者の治療に当たるが、一方でその対応は人間性に欠け、機械的である。「地域密着型の病院」づくりを目指す佐々木病院にとっては、この点を常に頭に入れ行動をして行く必要性がある。地域密着型医療は、常に顔と顔が繋がる、心と心が繋がる医療、常に患者や家族の立場に立った医療が行わなければならない。そして、全ての点に於いて温かみや優しさ、そして人間性が感じられる病院でなければならない。この意識が職員全員に行き渡り行動に表れる時、佐々木病院の本来の明日が見えてくるのではないであろうか。今後の取り組みが期待される。
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