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糖尿病とは?
糖尿病は文字通り「糖が尿に出る」病気です。では、なぜ糖が尿に出るのでしょうか。糖分は、人間が生きていく上で必要なエネルギー(ガソリン)です。ガソリンは燃焼しないと自動車は動きません。それと同じように、糖分を燃やしエネルギーに変える時に必要なのが、膵臓から出る「インスリン」というホルモンです。インスリンの出が悪い、効きが悪い場合、身体の糖分が使われず、たくさん溜まった状態が糖尿病です。
なぜインスリンの出が悪かったり効きが悪くなるのでしょうか。多くは、遺伝(血縁者が糖尿病)のため、インスリンの量が元から少ない場合や、肥満(身体に脂肪が多い)や精神的、肉体的ストレスがある場合(風邪や大きな病気、心配事など)インスリンの効きが悪くなります。
恐ろしいのは、始めは自覚症状がほとんどない点です。健康診断で特に症状がないからと、今まで血糖が高く、尿糖が陽性でも放置していて医療機関を受診した場合、合併症が既にある方が多く見られます。
糖尿病の三大合併症
糖尿病の三大合併症は、「網膜症」「腎症」「神経症」です。その他、血管が詰まり易くなるので「脳梗塞」「心筋梗塞」免疫力が落ちるので「癌」「肺炎」「腎盂腎炎」等の「感染症」に罹り易いと言われています。目が見えなくなり初めて糖尿病と診断されたり(網膜症末期)尿が出なくなり腎臓から老廃物を出せず、透析機械を使って老廃物を取り除かなければならなくなったり(透析は、老廃物を身体から取り除くのに通常、週三、四日間三、四時間かかります。)
( 腎症末期 ) 足に怪我をしても痛みを感じず放置し、足が腐って切断しなければならなくなった患者さんもいます。(神経症末期)この様に糖尿病は放置するととても恐ろしい病気であり、合併症が出るのには、何年もかかる事があるので早期発見早期治療が重要です。
食事・運動療法がカギ
糖尿病の治療は、自分のインスリンの出具合にあった食事療法、運動療法(一日 30 分位歩く。)それに薬を併用する場合もあります。重要なのは、食事療法、運動療法ですが、これは、患者さんが、自己管理をしていただかないとどうしようもありません。「薬で何とかしてください。」とおっしゃる方がいますが、食事療法、運動療法が守られない方に薬を処方しても結局、薬の量も限界となり、これ以上は改善しない状態になってしまいます。逆に、薬を飲まなくてもかなりの方が、食事療法、運動療法でよくなります。確かに自己管理はとても難しいですが、まずは、何かできる事を一つ始めてください。(腹八分目で食事をやめる。間食をやめる。少し遠回りをして買い物に行くなど)
よく「甘い物はどうですか。」と聞かれますが、前半に書いたように、身体の中は、糖分だらけでその糖分を処理し切れないのが糖尿病なので、そこに甘い物が入ると、インスリンをもっと膵臓から出さなければならず、早く膵臓が疲れて増々インスリンは出にくくなり、糖分が増えて、合併症が進んでしまいます。
血糖コントロールの目安
治療の目安は、外来通院では、主に血糖とヘモグロビンエーワンシ (HbA1c)( 一、二か月間の血糖の平均 ) 尿糖、尿蛋白 ( 腎症の早期発見、経過観察 ) などを見ます。血糖コントロールの目安は、朝食前の血糖
110mg / dl 未満、 HbA1c は、 5.8 %未満です。よく朝食前は、血糖が低いけれど、食後の血糖は高いので採血するのを嫌がる患者さんがいらっしゃいますが、糖尿病の方の食後二時間血糖も
104mg / dl 未満が目標です。いかに、健常人の血糖に近づけるかによって、合併症の出現頻度がかなり違います。
眼科の定期健診を
また合併症についてお願いがあります。それは「眼科の定期受診」です。糖尿病と言われ、一度は「糖尿病性網膜症の有無」について眼科に受診してもらいますが、たいていの方はそれっきり受診されません。糖尿病と診断されたら「糖尿病性網膜症」になる危険性は常にあるので必ず定期受診して下さい。
どうぞ糖尿病を甘く見ないで下さい。糖尿病は「万病の素」です。
最後に糖尿病は一度診断されると残念ながら治りません。しかし、血糖を正常域に近づけるよう医療機関に通院しながら、自己管理をすれば天寿を全うできる病気です。
血糖コントロール指標と評価
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指標
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優
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良
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可
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不可
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不十分
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不良
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HbA1c(%)
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5.8未満
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5.8-6.5未満
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6.5-7.0未満
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7.0-8.0未満
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8.0以上
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空腹時血糖( mg/dl )
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80 -110 未満
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110-130未満
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130-160未満
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160以上
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食後2時間血糖(mg/dl)
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80-140未満
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140-180未満
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180-220未満
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220以上
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